南オーストラリア編、旅の目的地その5。異色の経歴を持つ醸造家、ジェントルフォーク(Gentle Folk)のガレス・ベルトン(Gareth Belton)

どうもMauve Wine Co.りょーじです。

南オーストラリア編もなんだかんだでその5まで来ました。1泊2日の旅でしたがまだネタはありますのでもう少しお付き合いください。そして今日は個人的にも大好きなワイナリーの1つジェントルフォーク(Gentle Folk)です。

ジェントルフォークの醸造家であるガレス・ベルトン(Gareth Belton)はいつもとても良くしてくれていてアデレードヒルズに来る時はうちに泊まれと言ってくれます。今回はガレスが北米へ行っていて、僕がシドニーに帰る日に彼が戻ってくる予定だったので残念ながら泊めてもらう事はできませんでしたがなんとか最後に会う事ができました。

そんな長いフライトで疲れている状況にも関わらず彼はとても歓迎してくれ、さらにはこちらの帰りのフライトの時間まで気にかけて調整してくれるという神対応ぶりで本当にありがたかったです。

元海藻学者という経歴の持ち主。

鶏を飼ってその卵を食べる。そんなナチュラルワインメイカーの生活は都市部で生活する者からするとやっぱり惹かれるものがある。

ガレス・ベルトンは元々海藻を専門とする海洋生物学者という変わった経歴を持っています。これは彼を紹介する時によく言われているので日本でもオーストラリアのナチュラルワインを好きな人の間ではとても有名な話になっています。

そして彼の義理の兄でマウント・ガンビア(Mt Gambier)でナチュラルワインを造るリムスワイン(Limus Wine)のカイアット・ディクソン(Kyatt Dixon)も実は元海藻を専門とする学者です。今回はガレスの話なのでカイアットの話はまた別の記事で紹介します。

カイアットのリムスワインの記事はこちらhttps://mauvewine.com/limus/


3週間留守にしていたからか他のワイナリーと比べるととても整然としたワイナリーの中。建物は定番のシェッドスタイル(直訳すると小屋)。でもかなり大きくゆとりのあるスペースだった。

ガレスはオーストラリアのナチュラルワインを語る上で外せない人物でアデレードヒルズのバスケットレンジがオーストラリアのナチュラルワインの聖地のような扱いを受けるきっかけをつくったルーシーマルゴー(Lucy Margaux)のアントン・ファン・クロッパー(Anton Van Klopper)ヤウマ(Jauma)のジェームス・アースキン(James Erskine)と出会う事によってワイン造りのキャリアをスタートをさせます。

過去に書いたヤウマのジェームス・アースキンの記事はこちらhttps://mauvewine.com/jauma-vol1

僕が日本語の記事をインターネットで見るとルーシーマルゴーのアントンの所で働いていたという内容の記事が多いというか全てがそうだったのですが、今回ガレスにその話を聞くと実はほとんどの時間をヤウマのジェームスとワインを造っていたと話してくれました。アントンの所も手伝っていたようですがジェームスとの時間の方が全然多かったようです。

影響を受けたオーストラリアの醸造家たち。

今回の旅で訪問した他のワイナリーと比べると樽がたくさん積まれていた。運よくこの樽のほぼ全てを試すことができた。

そんなガレスと話をする中で彼のワイン造りに影響を与えた醸造家を教えてくれました。まずは同じエリアの醸造家の中からオコタバレルス(Ochota Barrels)のタラス・オコタ(Taras Ochota)ビーケーワインズ(BK Wines)のブレンダン・キース(Brendon Keys)、そして公私共に仲が良いと言うヴィクトリア州はギップスランド(Gippsland)パトリック・サリヴァン(Patrick Sullivan)から受けた影響は大きいと言っていました。もちろん最初きっかけとなったアントンとジェームスからの影響も大きいはずです。こんな彼らの影響を受けたというジェントルフォークのワイン、絶対に間違いないですよね!

ワイナリーの前の景色。この起伏の激しい地形がいかにもアデレードヒルズっぽい。

影響を受けているワイン産地。

シドニーでの試飲会の時の1枚。いつもおしゃれなラベルはガレス自身が描いたもの。

そして違う国のワイン産地からも、もちろん影響を受けています。フランスのジュラやブルゴーニュのワインが好きだというガレスはシャルドネとピノ・ノワールにおいてその特徴を意識しているスタイルのキュベを造っています。そうしたワインはかなりの少量生産なので海外に出る本数は少ないと思うので日本に輸出されているかはわかりませんが個人的にはとても素晴らしいと思うワインの1つです。(上の画像の真ん中はブルゴーニュを意識したというピノ・ノワール)

しかしあまり自分のワインを決まったスタイルと定義することを嫌うのでブルゴーニュっぽいとかジュラっぽいスタイルと呼ぶ事は好まず、それをイメージしていてもそれらはあくまでアデレードヒルズのワインなんだというあたりはとても彼らしくて僕はとても好感が持てるのです。

疲れているはずなのに温かく迎えてくれる人間性。

ガレス・ベルトン(Gareth Belton)。別れ際に自宅前で撮影。

今回の訪問で北米から帰ったばかりで疲れているにも関わらず、約1時間半たっぷりと話を聞かせてくれたガレスには本当に感謝です。上の方の画像で写っている沢山の樽とタンクの中で熟成中のワインもそのほとんどを試飲させてくれ、説明もしっかりとしてくれて本当に沢山の学びを得ることができました。

さらに最後には部屋は空いているから次来るときは泊まっていけといつものように言ってくれるガレス。最高のワインを造り、人間性まで素晴らしい彼に会うため近いうちにまた訪れようと思うのでした。


結構続いています南オーストラリア編ですが、あと3回くらいを予定しています。バスケットレンジで知られるアデレードヒルズのワイナリーは今回で最後になります。

それでは次回もぜひ読んでくださいね。今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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Mauve Wine Co.のりょーじでした。