南オーストラリア編、旅の目的地その6。 ウニコ・ゼロ(Unico Zelo)。

どうもMauve Wine Co.りょーじです。

今日で南オーストラリア編はその6となりました。ワイナリーを巡ってる時はあまり回れていないと思っていたのですがこうして記事にすると結構回っていたことがわかりますね。

今日紹介しますウニコ・ゼロ(Unico Zelo)ブレンダン・カーター(Brendan Carter)とは今回南オーストラリアに行くことを連絡したのですが、その日彼はシドニーに来るようで入れ違いになるという残念な結果となってしまいました。

それでもワイナリーは開いているし、他のスタッフに聞いて施設を見たらいいと言ってくれたので予定通り訪れる事にしました。

外観から既にオシャレ感が出ている。

ワイナリーの外観。この中がワイン造りをするスペース。これまでのワイナリーと比べるとかなりおしゃれ。

着いて最初の印象は「オシャレ」。ここも建物の造りはトタン張りでシェッド(直訳は小屋)といえばシェッドなのですがブランドロゴがカッコよくデザインされ今回訪れた他のナチュラルワインのワイナリーと一線を画すものでした。

左手は煉瓦造りでセラードアとオフィスがあり、建物の奥に熟成をするためのスペースとジンなどを造る蒸留スペースがある。

小規模ながら設備の充実したワイナリー。

トタン造りの建物の内部。ステンレスタンクがこれまでのワイナリーと比べるとかなり沢山の量が並んでいる。それでもオーストラリアのワイナリーでは十分少量生産と呼べる規模。

これまでの記事を見ていただいた方なら一目で違いがわかると思いますが確実にスペースに対してタンクの数などの設備がとても充実しているのがわかると思います。

今回訪れたアデレードヒルズエリアのワイナリーと比較すると、とても設備も新しくワインを造るためにちゃんと作られた施設という印象です。ぜひ過去の記事を見て比較してみてください。

正直なところ一般的なワイナリーはこう言った作りの場所が多いかもしれません。しかもここは一般に開放されているセラードアがありワインの試飲や購入も可能です。

一方、南オースオーストラリア編その1からその5で紹介してきたワイナリーは同じアデレードヒルズでもバスケットレンジというエリアとその近くにあり、ウニコゼロのある地区からは少し離れています。そしてそれらのワイナリーは基本的に一般開放されていないので例え訪れても基本的に見学や試飲などはできません。この時点でだいぶ違いがあることがわかります。

スタッフもこの時期に関わらずワイン造りだけで4人はいる。オフィススタッフもいるので明らかにナチュラルワインのワイナリーとして考えると規模は大きい。

そしてこのウニコゼロは蒸留の設備もあり、オーストラリアでも最近は盛んになってきていて、日本でも流行ってきているジンなどをアップルウッド(applewood)というブランド名で造っています。

このようにウニコゼロはこれまで紹介したワイナリーのように自然に寄り添ってワインを造っていてその先で彼ら自身やワインのスタイルなどが評価されているワイナリーとは違い、新しいアプローチをしていてそこにスタイルがありその一環としてナチュラルワインを造っているという印象を受けました。

しかし彼らの取り組みはこれだけでは無いのです。もう少し下の方でまとめて紹介させてください。

こんな大きな樽もあり、設備はかなり揃っている印象だった。

色々なスタイルを取り入れた醸造。

こちらはアンフォラと呼ばれる陶器の発酵槽。この日はちょうど8ヶ月スキンコンタクトをしたワインをプレスして果皮と分ける作業をしていた。

この写真ではアンフォラという陶器の発酵槽を使ってワインを造っている様子が伺えます。これはナチュラルワインを造る上では珍しいものではなく昔から使われているもので、ヨーロッパでは地域によってはとても盛んに使用しているエリアもあります。

ただ、オーストラリアにおいてはそれほど多くはなくナチュラルワインメイカーだけに絞ってもかなり少数だと思います。ウニコゼロはこのようなものも積極的に使いますし、ワインの造りにおいてもユニークなものを生み出しています。

ワインのみをポンプで汲み上げた後の果皮。これからプレスをかけてさらにワインと分けられる。

そしてウニコゼロはバスケットレンジのワイナリーなどど比べるとやはり規模が大きいと感じました。それはまず働いているスタッフがとても多い事です。もちろんオーストラリアの一般的なワイナリーと比べたら小規模ですが今回の旅で巡ったワイナリーのほとんどがその本人と家族のみだったり、いてももう1人くらいだったのでどちらが良い悪いという事ではなく、ビジネスのスタイルとして少し違うものなんだと思いました。

ポンプで汲み上げた直後のオレンジワイン。

イタリア系品種へのこだわり。

そしてウニコゼロの特徴として忘れてはいけないのはイタリア系品種を好んで使っているところです。最近では結構増えてきていますが元々オーストラリアではフランス系品種が主流でほんと数年前まではイタリア系品種は本当に珍しかったんです。

僕が初めてウニコゼロのワインを見たのは2014年の事です。その頃はイタリア系品種は本当に少なかったと思います。そしてナチュラルワインなのに値段も小売でAU$20くらいという驚きのもので、自分のお店でワインリストをほぼナチュラルに変更していた僕からすると価格帯をちゃんとリーズナブルな所から提案できたので本当に助けられました。

新しいアプローチとスタイル。

オシャレなセラードアのカウンター。煉瓦の内装とコンクリートの床がとてもいい感じ。

この写真のように建物内部はとてもスタイリッシュです。もちろんワインは素晴らしいですがそれだけではなくウニコゼロは少しファッション的な要素も入っていてそのワインとブランドをちょっとオシャレなものにすることができているように思います。

これはとても良いことだと思います。もちろんワインをおざなりにして見た目だけに走ってしまっては本末転倒ですが、ウニコゼロはワインもとても良いものを造っていますし、それを買いやすい値段で提供することにも力を入れています。

やはり買いやすい値段で少ししか高いワインと比べて遜色のないものだったら手軽に楽しむことができますし、あまり安い物の無いナチュラルワインは少し贅沢品に感じる人からしてもとても助かりますよね。

セラードアの奥はオープンなオフィススペース。メンバーもみんな若くワイン造りだけでは無くデザインを専門とする人などもいてとてもいい仕事環境だった。

”ハーベスト”という素晴らしい取り組み。

そしてもう1つの大事な取りくもとしてウニコゼロはワインのレーベルとしてハーベスト・バイ・ウニコゼロ(Harvest By Unico Zelo)というものも出しています。このハーベストは地元の農家を支援するために作られたレーベルです。

地元の農家から買ったものでワインを造って販売し、その一部を農家に還元するというものです。もちろんそのワインも適当に造ったものではなく、買いやすい値段でウニコゼロらしさちゃんと持ったものです。

このようにウニコゼロはナチュラルワインを造って売るだけではなく地元の農家を支援する活動も行なっているのです。そのためにここまで書いてきたようなブランド力を高めるようなオシャレなアプローチをしたり、ある程度の生産量をキープするための設備などに力を入れているのだと思います。

そう考えるとウニコゼロの取り組みはとても魅力的に見えてきませんか?しかも質の高い美味しいワインもちゃんと造っている。上の方では僕自身も文章が彼らに対して否定的になってしまっているような感じがしたのですがここまで読んでもらえたら皆さんの印象もとても良いものになっていると思います。

アメリカの電気自動車メーカーであるテスラの充電器も備える駐車場。

そしてもう1つ、今回はこのテスラの充電器にも驚かされました。テスラはアメリカの電気自動車メーカーです。そしてこれは同社が提供する急速充電器で今では世界中でとても数が増えていますが田舎ではほぼ目にしません。

それをワイナリーの駐車場に設置しているあたりとても目の付け所が違うなと思いました。環境を気にする方で電気自動車に乗る方は多いでしょうし、ナチュラルワインメイカーも環境に配慮していますからこれはとても良いアイデアですね。

正直この充電器を設置する時にテスラ社とどういう契約があるのかはわかりませんが僕自身はこれを見た時にウニコゼロの印象はさらに良くなりました。

ウニコゼロのワイン。

ウニコゼロのワイン。これは前回シドニーでブレンダンと会った時に試飲したもの。

最後に今回の旅ではワインの写真は撮ってないのですが、その少し前にシドニーでブレンダンに会った時に撮った写真でワインの紹介をします。

左の3本はウニコゼロの定番のラインで価格もAU$21くらいでとてもリーズナブルです。個人的にもとても好きで愛飲しています。

そしてその隣の2本はもう少し価格も上がりますがクオリティもその分高く、ウニコゼロの本気を見ることのできる素晴らしいワインです。そして価格は左からAU$35、AU$50くらいです。ちなみに右側のものは日本では¥6000くらいするようです。

そして写真には無いのですが地元の農家を支援するワインのハーベストがあります。ちなみにこちらは定番のものと変わらずAU$21くらいです。ちなみにこのハーベストはイタリア系品種を得意とするウニコゼロなのにフランス系品種が中心となっています。

最後に。

ウニコゼロ、いかがでしたか?ここまで書いてきたワイナリーと比べるとだいぶ印象が違ったと思います。誤解の無いようにしておきたいのですが、その5までのワイナリーもいろんな形で地元との結びつきを大事にしていて、沢山の還元もしていますのでそこは勘違いしないでください。

ただウニコゼロはビジネスとしての力の入れ方が違う気がします。そしてそれを生かして地元の農家にも還元しようということが見えるワイナリーでした。このようにナチュラルワインと一筋に言っても色々な取り組みがワインに対してもビジネスに対してもあるんだなと今回の記事で改めて知ることができました。

ブレンダン・カーター

まだまだこれからも色々と紹介して皆さんにも楽しんでいただき、自分にも新しい気づきがあると良いなと思っています。

それでは今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。また次回も読んでくださいね。

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Mauve Wine Co.のりょーじでした。